ここでは、フロアコーティングにかかる費用をご紹介します。
UVコーティング、ガラスコーティング、シリコンコーティング、ウレタンコーティングなどの種類別に価格相場をまとめました。
施工をお願いしたいと思っている人にとって、まず気になるのは費用。
フロアコーティングの場合は、塗料の種類や施工法がたくさんあるので、価格がまちまちなのが現状です。
施工業者のホームページを見たり、資料を取り寄せたりしてみても、具体的な料金が書かれていない場合も少なくありません。
実際に、間取りや施工の手間などによって費用も変動するので、業者も明確な価格を提示しにくいという理由もあります。
とはいえ、施工の種類ごとにおおまかな費用の目安はあります。
高すぎる業者はもちろん、極端に安い業者も避けるべき。
工事の内容と価格が見合う業者を選ぶようにしましょう!
下記に、フロアコーティングの種類ごとに、広さ(間取り)別に費用相場をまとめてみましたので、ぜひ参考にして下さい。
コーティングの種類 | 1㎡あたり | 3LDKマンション (70㎡) |
4LDK一戸建て (120㎡) |
---|---|---|---|
UVコーティング | 4,500~ 5,000円 |
315,000~ 350,000円 |
540,000~ 600,000円 |
シリコンコーティング | 3,000円 | 210,000円 | 360,000円 |
ウレタン塗装コーティング | 2,000円 | 140,000円 | 240,000円 |
水性ウレタンコーティング | 1,500円 | 105,000円 | 180,000円 |
特殊ガラス・セラミックコーティング | 3,500~ 5,000円 |
245,000~ 350,000円 |
420,000~ 600,000円 |
アクリルコーティング | 1,000円 | 70,000円 | 120,000円 |
上で紹介したフロアコーティングのほかにも、業者が独自で開発したコーティングというのもあります。
例えば、フロアコーティング業者・グッドライフの「クリスタルコーティング」は、ガラスコーティングよりもさらに耐久性が高く、耐久年数は35年以上。
一般的なコーティング剤に比べて、仕上がりが長期間持続するというメリットがあります。
商品や施工内容は業者によって様々なので、価格だけにとらわれず、性能や品質、業者の実績などを総合的に判断して決めることが大切です。
UVコーティングは、ウレタン樹脂をフローリングに塗り、さらにUV照射をすることで樹脂をしっかりと固めるタイプのコーティングです。
数あるフロアコーティングの種類の中でも、耐久性・耐熱性・耐摩擦性が特に高いことが大きな魅力で、保証期間も長く「一度のコーティングでずっと使える仕様」を求める人に特におすすめです。
一度UVコーティングをした床は再施工が難しいというデメリットはありますが、実際は再施工する必要がないほど長持ちするので、この点はさほど心配する必要はないでしょう。
そんなUVコーティングが安い業者ベスト3は以下のとおりとなっています。
社名 | 商品名 | 価格 (30㎡) |
保証期間 |
---|---|---|---|
グッドライフ 公式HPは こちら |
グッドライフコート(光) | 119,700円 | 30年 |
FSSコート 公式HPは こちら |
UVコーティング | 126,000円 | 30年 |
エコプロコート 公式HPは こちら |
UVフロアコーティング | 145,000円 | 30年 |
「グッドライフ」のUVコーティングは30平方メートルで119,700円。最も安いのはグッドライフでした。
UVコーティングはUVによってすぐコーティングが乾燥するので、施工後すぐに日常の生活を送ることができます。また、UVコーティングは保証期間も長いことが特徴で、グッドライフの場合は30年保証が付いています。そのため、塗り直すときの料金も考えるとUVコーティングは意外とコスパのいいフロアコーティングとなります。
ちなみにグッドライフには、UVコーティングよりさらに上の品質であるコートクリスタルというコースがあり、この場合35年保証がついています。今のところこれより保証期間の長いフロアコーティングは見当たりません。
シリコンコーティングはひと言でいえば「価格と質の両方がほどほどでバランスの良いコーティング」といったところです。
UVコーティングほどの耐久性はありませんが、ウレタンコーティングよりは長持ち。床がすべりにくくなる「ノンスリップ効果」にすぐれているのが特徴です。
乾燥するまでに数日かかるので、施工に時間がかかるのが弱点ですが、UVコーティングと違って塗り直しも可能という強みも持っています。
そんなシリコンコーティングが安い業者ベスト3は以下のとおりとなっています。
社名 | 商品名 | 価格 (30㎡) |
保証期間 |
---|---|---|---|
FSSコート 公式HPは こちら |
Gコート | 91,114円 | 10年 |
グッドライフ 公式HPは こちら |
グッドライフコート(松) | 94,500円 | 20年 |
ハートフルコート 公式HPは こちら |
高濃度シリコンコーティング | 126,000円 | 30年 |
「グッドライフ」のシリコンコーティングは30平方メートルで94,500円。
「ハードプロテクト」の高濃度シリコンコーティングは、21.45平方メートル未満で126,000円。
「FSSコート」のスーパーシリコンコーティングは、33平方メートルまでで131,250円。
シリコンコーティングは耐久性があり、住まう人の安全にも配慮した塗料で赤ちゃんや老人、ペットのいる家庭でも安心して使うことができます。ただUVコーティングに比べると耐久年数は短めで、グッドライフの場合は20年保証になっています。
ウレタン塗装コーティングは、ウレタン樹脂を使ったコーティングで、他のコーティング方法よりもかなり安くできることが最大のメリット。
また、施工後の床は艶感や厚みを感じる仕上がりとなりやすく、見た目の重厚感を出したいというニーズにも適しています。
ただし、UVコーティングやシリコンコーティングに比べると耐久性が劣り、さらに「油性タイプは塗り直しが難しい」という弱点も持っているという点は事前に理解しておく必要があります。
ウレタン塗装コーティングが安い業者ベスト3は、以下のとおりです。
社名 | 商品名 | 価格 (30㎡) |
保証期間 |
---|---|---|---|
グッドライフ 公式HPは こちら |
グッドライフコート(梅) | 59,000円 | 5年 |
S-style 公式HPは こちら |
スタンダードコート | 90,000円 | 5年 |
ハードプロテクト 公式HPは こちら |
ハードプロテクト | 165,000円 | 10年 |
とにかく安くフロアコーティングを行いたいという場合、どの業者でも低価格で提供されているのがウレタンコーティングです。
ウレタンコーティングが安いおすすめ業者は、「グッドライフ」。30平方メートルで62,150円とリーズナブルな価格を提供してくれています。複数の業者と比較してみると、圧倒的にグッドライフが低価格を実現しているようです。
乾燥まで時間がかかること、耐久年数が短めなことなど、欠点もあるウレタンコーティングですが、塗料の強い匂いがなく、テカリすぎない上品なツヤが実現します。数年以内に建て替えやリフォームを控えているような場合にはおすすめのフロアコーティングです。
特殊ガラス・セラミックコーティングは、「無機物質をコーティング剤として使うので、ウレタンやシリコンなどの樹脂コーティングと比べると硬くて丈夫」というメリットを持っています。
ただし、特殊ガラスコーティングは樹脂コーティングと違って酸素を通さない性質があるため、フローリングに無垢材を使っていた場合「無垢材のせっかくの調湿機能が生かせない」というデメリットが生じてしまいます。
また、セラミックコーティングは艶感があまり出ないことや取扱業者が少ないのが難点です。
さて、気になる価格を見てみましょう。
社名 | 商品名 | 価格 (30㎡) |
保証期間 |
---|---|---|---|
グッドライフ 公式HPは こちら |
グッドライフコート(竹) | 108,000円 | 20年 |
S-Style 公式HPは こちら |
プレミアムコート | 116,000円 | 20年 |
ジェブ 公式HPは こちら |
EPCOAT | 214,500円 | 30年 |
特殊ガラス・セラミックコーティングが安い業者は、「グッドライフ」です。「グッドライフ」のガラスコーティングは30平方メートルで108,000円。
その他にも、かなりリーズナブルな業者があり、「エススタイル」のガラスコーティングは30平方メートルで116,000円。
「FSSコート」のセラミックコーティングは33平方メートルまでで120,750円となっています。
ガラスコーティングやセラミックコーティングは、硬度があり耐久性が高いところが最大の特徴です。最も安いグッドライフのガラスコーティングは、20年保証。安いからといって保証期間が短いわけではありません。
アクリルコーティングは、水溶性アクリル樹脂でできた液剤をフローリングに塗るという、簡単に言えば床のマニキュアのようなものです。床の保護というよりは艶出しを主目的としているので、コーティングというよりはワックスに近い存在。
アクリルコーティングの耐久年数は2年程度で、他のコーティング方法と比べると非常に短いです。そのため、いくら他のコーティング方法より安価とはいえ導入するメリットは少なく、現在フロアコーティング施工においてアクリルコーティングを取り扱っている業者はきわめて少数派です。
そんな中でもアクリルコーティングおよび、アクリルを使ったコーティングを取り扱っている貴重な2社の価格をご紹介します。
社名 | 商品名 | 価格 (1帖あたり) |
保証期間 |
---|---|---|---|
ハミング 公式HPは こちら |
水性アクリル | 1,600円 ※20帖まで一律48,000円 |
1年 |
FSSコート 公式HPは こちら |
スタンダード抗菌コート ※アクリル・ウレタン樹脂の2回塗布 |
1,850円 ※6帖まで一律27,500円 |
なし ※耐用年数4年前後 |
ハミングのアクリルコーティングは、20帖=約33平方メートルまで48,000円となっているため、確かにウレタン塗装コーティングよりもさらに安価となっていますが、保証期間はたったの1年。
また、FSSコートのスタンダード抗菌コートは、アクリルだけでなくウレタン樹脂も重ねてコーティングするということで、耐用年数は通常のアクリルコーティングよりも長持ちするよう工夫されていますが、それでも他の工法よりも短いです。
コスパで考えるなら、一番安い業者は「グッドライフ」になります。どの種類のフロアコーティングでも、安い業者を探すとグッドライフが食い込んでいるという結果になりました。
フロアコーティングの価格差は、塗料の種類によって異なるのですが、施工数が多いほど塗料の仕入れ価格も安くなるので全国展開しているグッドライフはリーズナブルな金額でフロアコーティングを提供できるということでしょう。
ただ、正確な料金は見積もりをしてもらわないとわからない部分もあるし、業者によってはキャンペーンなどで割引があったり、何らかのサービスがあったり、施工面積が広くなると、割引をしてくれる業者などもあります。複数の業者に見積もりをお願いして安い業者を探してみてください。
特に床の状態が良くない場合は、業者によって大きく値段が異なるケースもあるので、見積もりはしっかりお願いすることが重要になってきます。
グッドライフへの無料見積もり依頼の方法や口コミ評判はこちらからチェックできます
フロアコーティングの不具合は、主に硬化不足によるコートの剥離や、塗り残しなど。施工中の不良を保証してくれない業者がいるなら、誰もお願いしませんよね。ですから、全くアフターケアがない、という業者はありません。
ですが、アフターサービスとなると業者によって差が出てきます。施工完了後の保証については、業者によって、そしてフロアコーティングの種類によって期間が異なりますし、ホームページでは明記されていない業者もあるようです。
保証を付けている業者の場合は、日常のお掃除などを正しく行っていたのに剥離が起きてしまったという場合は、保証期間内で補修を行ってくれるケースが多いようです。あるいは、指定回数分の補修が無料、という業者もあります。
ただ、重量物を落下させてしまったり、故意にフロアコーティングの耐久性を確認しようと剥がしてみたり、というような場合は保証はしてもらえません。
入居中のフロアコーティングが可能な業者であれば、ソファやベッドなど大きな家具は、施工料金内で作業中に移動してくれるところが多くなっています。そもそも家具を別の部屋に移動できなければ、作業しながら家具を移動させなくては施工ができません。
そのため、大型冷蔵庫やピアノなど、よほど移動が困難なものでなければ家具の移動は作業料金に含んでいる業者が多くなっています。
ただ、どの業者でも無料ということではなく、別料金になっているケースもあるので見積もりの段階でしっかり料金の範囲内を確認しましょう。
フロアコーティングをお願いする場合、どの業者でも施工面積によって価格が異なります。ですから、図面がない場合は、採寸が必要になってきます。
例えば動かせない家具がありその部分にはフロアコーティングを行わない場合、施工面積には含まれませんから、フロアコーティングを行う面積がよくわからないという場合にも採寸はお願いしたほうがいいでしょう。
コーティング前の床掃除は、コーティングの仕上がりを大きく左右します。ホコリなどが入り込んでしまうとコーティングしても凹凸ができてしまい、満足度の低い仕上がりになってしまうからです。
そのため、どの業者を選んでも通常の床清掃はフロアコーティング料金に含まれます。また、フロア以外にコーティング剤が付かないように準備として行う養生なども、床掃除と一緒で作業料に含まれます。
ただ、古い家庭用ワックスなどを剥がす必要がある場合は、ワックス洗浄をしなくてはいけません。ワックスを剥がす場合は、通常の清掃には含まれず別料金になるところが多いようです。
すでに付いているフロアの大きな傷を修復する場合や、通常の床掃除では落とせない汚れ落としなどをお願いする場合は、別料金になることが多いようです。
見積もりの際にどこまでが見積もり金額内に含まれるのか、何が別料金になるのかはしっかり確認してください。
フロアコーティングを少しでも安く行うための手段としてはおもに
の2点が挙げられます。それぞれについて見ていきましょう。
フロアコーティングは、コーティング剤を購入してDIYで、自分で施工すると非常に安上がりになります。
ただし、フロアコーティングのDIYは、思った以上に手間がかかります。
まず、コーティング剤を塗布する前にフローリングをしっかりきれいにしなければいけません。掃除機を徹底的にかけた後は洗剤を使って油汚れなどを落として拭き取り、さらに水拭きも必要です。
そしてコーティングも、手順を事前に考えた上で素早く手を止めずやっていかないと、塗りムラなどが出やすくなってしまいます。仮にうまくやれたとしても「プロレベルの仕上がり」にまでできる可能性はきわめて低いので、その点は割り切りが必要です。
また、コーティング剤はプロ向けのものを選ぶと専用の用具などが必要となる可能性があるので、DIY向けに作られたものを選ぶようにしましょう。
こうして見ると、フロアコーティングをDIYでやることは、安く済むものの多くの手間がかかる上に出来ばえのリスクが高く、さらにコーティング剤選びにも難しさがあるということで、あまりおすすめはできません。
フロアコーティングを安く行うためには、「フロアコーティングは新築入居前に済ませておく」というタイミングも重要です。
新築入居前ならフローリングはきれいな状態ですし、ワックスやコーティング剤をはがす作業や家具の移動なども不要です。あと、UVコーティングを除くほとんどのコーティングは乾燥に多少の日数がかかってしまいますが、それによる不便さも入居前なら気になりません。
また、入居前と入居後でフロアコーティングの価格に差をつけている業者も少なくないので、入居前の施工は価格的にかなりお得になりやすいのです。
そして何より、「傷のないフローリングにコーティングをするからこそより美しく仕上がり、しかもその美しさが長持ちする」という、見た目面での大きなメリットがある点も見逃せませんよ。