フロアコーティングの塗料には複数の種類があります。どの種類を選ぶかにより、仕上がりは全く異質。ライフスタイルや家族構成を考慮した適切な塗料を選ばなければ、かえって後悔することにもなりかねないのでご注意ください。
当ページでは、フロアコーティングの主な種類と特徴、ライフスタイル別で合っている塗料の種類などをご紹介しています。
新築住宅はもとより、近年は中古住宅においてもフロアコーティングが広く注目されています。これほどまでに注目されることとなった理由は、他でもありません、フロアコーティングの重要性が世の中に浸透してきたからです。フロアコーティングを選んだ多くの方が注目したポイントは次の通り。
フロアコーティングの料金は、決して安くありません。しかしながら、安くはなくても料金に見合った高い満足度を得られる点こそ、フロアコーティングの大きな魅力でもあります。
フロアコーティングの塗料には、たくさんの種類があります。どの種類を選んで良いか分からない方のため、以下では代表的な塗料の種類や特徴をまとめてみました。
強い光沢感のある仕上がりが特徴。フロアコーティングならではのピカピカ感が欲しい方、フロアを大きく生まれ変わらせたい方におすすめのコーティングです。
耐用年数が長く、一度施工すれば、一般的には20年ほどは再施工の必要なし。施工直後に紫外線を照射して瞬時にフロアが硬化するため、施工当日から入居できることもUVコーティングの特徴です。
人気のUVコーティングですが、光沢が強いことから個のみが分かれることは否めません。また、他のコーティングに比べて料金割高になることも検討材料となります。
UVコーティングに比べると、やや光沢を落とした仕上がり。無機質なガラス膜が形成されてマットな質感に仕上がることから、自然な輝きを求める方は、UVコーティングよりガラスコーティングのほうがお好みかもしれません。
耐用年数は約15~20年と比較的長いため、一度施工すれば当面は再施工の必要がありません。表面硬度は9Hほどと非常に硬いため、物を落としたときに傷が付きにくいこともガラスコーティングの特徴です。
ただし、施工から硬化までに時間がかかることが難点。一般的なガラスコーティングの場合、施工した場所には2日ほど足を踏み入れることができません。
UVコーティングより光沢が弱く、ガラスコーティングより光沢が強い仕上がり。ピカピカにはしたくないものの、適度な強さの光沢がなければ寂しい、という方にはマッチしたコーティングです。
シリコンコーティングの最大の特徴は防滑性(滑り止め効果)の高さ。表面に柔軟性を維持しつつ高い滑り止め効果があるため、高齢者や子どもの転倒防止、屋内で走り回るペットの関節炎予防などに効果的とされています。
耐久年数は10~15年と、UVコーティングやガラスコーティングに比べて、やや劣ります。
自然で適度なツヤ感の仕上がり。油性と水性の2種類がありますが、近年は健康面への配慮から水性ウレタン塗料が主力になりつつあります。
ワックスにも似た自然な仕上がりながら、耐用期間が比較的長いことから、ワックス代わりとして定期的に施工を行っている方も少なくありません。ちなみにウレタンコーティングの耐用年数は、商品により2~10年ほどと言われています。
他の多くのコーティングに比べて料金が安価なので、お試しでフロアコーティングをやってみたい、という方のニーズにも合っているでしょう。
それぞれのフロアコーティングの特徴を踏まえ、各世帯に合っているフロアコーティングをライフスタイル別で見ていきましょう。
まだ年齢の若い小さなお子様がいる家庭には、「UVコーティング」または「シリコンコーティング」をおすすめします。
UVコーティングをおすすめする主な理由は耐久性の高さ。お子様が物を落としたりジュースをこぼしたりしても、フロアにはほとんど影響がありません。良質な状態が約20年ほど維持されるでしょう。
また、シリコンコーティングをおすすめする理由は防滑性の高さ。シリコンコーティングには高い滑り止め効果があることから、お子様の転倒防止にもつながり安心です。
UVコーティングとシリコンコーティングの光沢や価格なども考慮し、家族にマッチしたほうを選んでみてください。
ペットを飼っている家庭には「シリコンコーティング」をおすすめします。
屋内で飼っているペットは、飼い主が帰宅したときやエサを提供されるときなど、つい興奮して家中を走り回ることがあります。とても可愛らしい光景ではありますが、走りながらカーブする際に関節へ負担がかかることから、少しずつ関節炎が悪化しているペットも少なくありません。
シリコンコーティングの最大の特徴は、その滑り止め効果の高さ。関節に大きな負担を与えることなくカーブを描けるため、ペットの健康を大切にしたい家庭にはシリコンコーティングが良いとされています。
高級感のある仕上がりを求める家庭には、「UVコーティング」または「ガラスコーティング」をおすすめします。
様々なフロアコーティング剤の中でも、UVコーティングは特に強い光沢を放つ塗料。光沢の強さで高級感を表現したい家庭にとって、UVコーティングは第一選択になるでしょう。
また、光沢を放ちながらもマットな質感をお求めの家庭には、ガラスコーティングが最適。できればショールームに足を運び、UVコーティングとガラスコーティングを比較してみてください。
なるべく低コストのフロアコーティングを希望する家庭には、ウレタンコーティングがおすすめです。
他のフロアコーティングに比べて圧倒的に価格が安く、かつ、ワックスに比べて圧倒的に効果が長持ちします。ワックス程度の光沢で十分な家庭にとって、ウレタンコーティングのコストパフォーマンスは魅力的でしょう。耐久性が他のコーティングに劣る点は、十分に理解しておく必要があります。
フロアコーティングを大きく分けると、UVコーティング、ガラスコーティング、シリコンコーティング、ウレタンコーティングの4種類。それぞれのコーティングは、特徴やメリット・デメリットが全く異なります。各コーティング剤の耐久性・光沢・価格の違いを踏まえつつ、家族のライフスタイルにマッチしたフロアコーティングを選択していきましょう。